著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
征服者コロンブスを糾弾し、告白を武器として戦ったラス・カサス。先住民の土地の自由な剥奪を賭けて戦われたアメリカ独立革命。植民者たちに抹殺されたコンゴ独立のリーダー、ルムンバ。人類学は「西欧の眼」のなかで育ちつつ、どれだけ西欧自身を対象化しえてきたのか。いかに人類学は、人間存在の"今"を照らし出す想像力を獲得しうるのか。人類学史への再検討から「現代世界」の人類学へ。
関連記事
収録内容
1 | 1(ナショナリズム・マルチナショナル・マルチカルチュラリズム-多文化主義の歴史的文脈 |
2 | ザイールの崩壊からコンゴ民主共和国へ-「国家建設」は追求されたのか |
3 | パトリス・ルムンバ-ひとりの「開化民」の生成と消失) |
4 | 2(神判の解体-アフリカにおける妖術現象の歴史民族学への一視点 |
5 | 歴史人類学の課題-ヒストリアとアナール派のあいだに |
6 | 構造と歴史-サーリンズの歴史は構造を超えたか) |
7 | 3(両義的西欧と「近代」への問い-ルイ・デュモン『個人主義論考』の余白に |
8 | 一九世紀のフランス市民社会と人類学の展開-共和主義と人種 |
9 | 個体の倒錯図法へのノート-A・ペルティヨンと人類学の世紀末 |
10 | アメリカ人類学の発生現場を検証する-モーガンとインディアン「土地問題」へのメモ) |
11 | 4(古代文学と人類学-テクストからフィールドへ |
12 | ディディエ・アンジュー紹介-『皮膚‐自我』解説 |
13 | 幻想と現実のはざまのインセスト・タブー-フロイトからレヴィ=ストロースへ |
14 | マルセル・モースにおける現実と超現実-シュールレアリズムへ向けた人類学からのいくつかの断片) |