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商品説明
激浪を抗う主人公たちに何を見るのか。作品の多くを幕末・維新に求めた作家は少なくない。鞍馬天狗、勝海舟、篤姫ら歴史を彩る主人公から無名の民まで、日本社会を近代へと転換させたこの時代をどう描いたのか。そこに反映されたものと、反映されなかったものは何か-11の作品を読み返しながら探る。
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収録内容
1 | 街道を吹き抜けた歴史の風-島崎藤村「夜明け前」 |
2 | 歴史のなかの個人、個人のなかの歴史-安岡章太郎「流離譚」 |
3 | テロは歴史を変えたか-吉村昭「桜田門外ノ変」 |
4 | 稀代の策士か早すぎた志士か-藤沢周平「回天の門」 |
5 | 「徳川」を背負わされた姫たち-宮尾登美子「天璋院篤姫」、有吉佐和子「和宮様御留」 |
6 | 一個独立の反権力者として-大佛次郎「鞍馬天狗」 |
7 | 武力が国を誤らせる-子母澤寛「勝海舟」 |
8 | 女たちのいくさは苛酷にすぎて-津村節子「流星雨」 |
9 | 封建倫理のがれ近代個人へ-本庄陸男「石狩川」 |
10 | 官僚専制国家への批判の目-司馬遼太郎「翔ぶが如く」 |