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商品説明
江戸時代、日本人の美意識は世界の最高水準にあった。しかし、明治維新以降、西洋の合理主義思想を受け入れた日本人は、日本文化の美意識である「みやび」「うつくし」「いき」「いつくし」を無駄なものとして放棄してしまった。この失われた美意識が、普遍的な芸術作品の数々にはひそやかに息づいている。それを丹念に拾い出すことにより、「和」の精神の原像に迫った異色の芸術論。
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収録内容
1 | 序章 (文化の断層 |
2 | 現代美学との関係) |
3 | 第1章 逆説的な美学(不易流行 |
4 | 逆説的な視線 |
5 | 江戸美術の生動感) |
6 | 第2章 美とハーモニー(ハーモニーの発見 |
7 | 共通感覚と脳の進化 |
8 | 逆説としてのバロック |
9 | 優美の継承と「うつくし」の放棄) |
10 | 第3章 美の原形(波状曲線の美学 |
11 | 黄金分割の秘密 |
12 | 慈しみの画家ピカソ |
13 | 美という意識の誕生) |
14 | 第4章 美と慈しみ(「いつくし」としての「うつくし」 |
15 | 自然美の魅力 |
16 | 「いき」の構造 |
17 | 「みやび」の忘却) |