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商品説明
本書は、主に政争の具とされてきた歴史が、アカデミックな歴史学としていかにして成立したのか(科学化)、また、高等・中等教育の改革や歴史学講座新設に尽力した歴史家たちが、大学やグランド・ゼコール等の教育機関の歴史講座をどのように領有していったのか(制度化)、さらに、歴史教育がいかに国民形成に関与(国民化)し、第三共和政に支配の正当性を付与したのかを解明する。19世紀後半、フランス第三共和政前期に焦点を当てつつ、教育史や科学史の成果を取り入れ歴史を描いた知の社会史。国民形成への「ナショナル・ヒストリー」も含めて論じる。
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収録内容
1 | 政治史から社会史へ |
2 | 第1部 歴史学の科学化と制度化(一九世紀フランスの高等教育の実態 |
3 | 教育改革の序曲 |
4 | フランス実証主義史学の成立 |
5 | 高等教育改革と歴史家) |
6 | 第2部 世紀転換期フランスの方法論争(実証主義史学への挑戦 |
7 | 『アナール』の揺りかご) |
8 | 第3部 歴史学の国民化(義務の共和国 |
9 | クリオとエロイカ |
10 | ガリアの英雄とナショナル・アイデンティティ |
11 | ドレフュス事件と歴史家) |
12 | 歴史学の現在 |
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