商品説明
下駄と靴と片足ずつ履いて-その男は二筋の道を同時に歩んだ。地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿堂を建て…。ひるむことを知らず夢を見続けた男の、人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。
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収録内容
1 | やる可し、大いにやる可し |
2 | 「友達」の顔 |
3 | 大集会の大男 |
4 | 不学の大学者 |
5 | 済人道楽 |
6 | 一本の電話 |
7 | 人生最後のおねだり |
8 | 「エヲカッテヨシカネオクル」 |
9 | 大不況の中で |
10 | 勲三等の旅 |
11 | 一人息子への手紙 |
12 | いちばんの傑作 |