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商品説明
もしかしたら、私たちは詩を読むとき、ある過ちを犯しているのかもしれない。詩の「核」のようなものを丸ごと捉える直感的批評の欠如-。優れた詩歌の内奥には何ものかが棲んでいる。それが私たちの心身にとり憑き、風を吹かせ、その詩作品の虜になっていくのだ。そのとき、深奥から初めてポエジーが姿を表すにちがいない。
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収録内容
1 | 第1章 ポエジーその至福の舞(ポエジーその至福の舞-詩の真髄への旅 |
2 | 狭義的抒情詩論から脱却しよう-他者へ差し出す孤独の手 ほか) |
3 | 第2章 時代の変質と詩歌(時代の変質と文学 |
4 | あるものはあるがままに ほか) |
5 | 第3章 今日にとって「狂気」は存在するか(抒情詩の系譜(一九六〇年代以降を考察する)-鋭い認識が抒情を醸し出す |
6 | 戦後抒情詩は「四季」派をどう超えたか ほか) |
7 | 第4章 詩人論(名詩には何ものかが棲んでいる-いま北原白秋を再読する |
8 | 存在を衝く抒情のエネルギー-三好達治を再読する ほか) |