分厚くかたぐるしい市史を読むのは辛いが、本書は読みやすい。久留米にこんな歴史があったのかと驚きながら読んだ。知人にも勧めたい一書だ。
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商品説明
流れるな、自立せよ。攘夷・開国の争いで、藩論分かれた悲劇。維新の苦難を乗り越え、大河に対峙する心で時代を拓いた筑後の人々。
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収録内容
1 | 第1章 久留米藩前史-群雄割拠に秀吉が終止符を打ち、筑後に藩体制を確立。 |
2 | 第2章 有馬・久留米藩の誕生-栄転の喜びもつかの間、入城した久留米城は廃城だった。 |
3 | 第3章 久留米藩二百五十年の領内支配-藩政を顧みない奇矯な藩主に翻弄され苦悩する藩士や領民たち。 |
4 | 第4章 久留米藩の文化と人物-先進の科学から芸術まで多彩な文化が生まれた。 |
5 | 第5章 母なる大河と筑後の民-久留米藩二百五十年の治政はひとえに筑後川の治水にかかっていた。 |
6 | 第6章 幕末と動揺する藩体制-発端は水戸学だった。藩政統一に向かう学問のつもりが藩を割ることになった。 |
7 | 第7章 藩消滅の幕を自ら引いた十一代頼咸-激変する政治に疎い頼咸は、自ら藩消滅の幕を引いたことにも気づかなかった。 |