商品説明
私達は、この世の物事をすっきり言い当てる言葉を、慎重に退けなければならない-。金融破綻、食品の産地偽装、自殺増加、対応が後手後手に回る政府。この国で起こる複雑な悲喜劇を、時に呆れ、絶望しながらも作家・高村薫は見つめ、考え、理性の言葉で書き続けた。「AERA」連載を文庫化。
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収録内容
1 | 三年に一度の夏の風物詩 |
2 | 橋崩落で揺らぐ「私のアメリカ」 |
3 | 身体で記憶し続ける、六十二年前の夏 |
4 | お金という記号 |
5 | 地球は「美しい星」か |
6 | 敬老の日とはなんだろう |
7 | 「想定」という幻想 |
8 | 確かな絶望が刺激する |
9 | 「いい子」とは何か |
10 | 国連に憧れた子どもの頃〔ほか〕 |