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商品説明
日本人の海外渡航を禁じた江戸幕府にとって、オランダ風説書は最新の世界情勢を知るほぼ唯一の情報源だった。幕府はキリスト教禁令徹底のため、後には迫り来る「西洋近代」に立ち向かうために情報を求め、オランダ人は貿易上の競争相手を蹴落すためにそれに応えた。激動の世界の中で、双方の思惑が交錯し、商館長と通詞が苦闘する。長崎出島を舞台に、「鎖国」の200年間、毎年続けられた世界情報の提供の実態に迫る。
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収録内容
1 | 第1章 「通常の」風説書 |
2 | 第2章 貿易許可条件としての風説書 |
3 | 第3章 風説書の慣例化 |
4 | 第4章 脅威はカトリックから「西洋近代」へ |
5 | 第5章 別段風説書 |
6 | 第6章 風説書の終焉 |