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商品説明
四七八年、倭王武は中国南朝の宋に遣使し、上表文を捧呈した。これは讃・珍・済・興・武の倭の五王と称される五世紀の倭国王の外交と内政の到達点をうかがわせる貴重な考察材料になる。倭国と宋との通交の様相、その背景となる朝鮮諸国との関係、記紀の記載との関係、また国際的要因が内政におよぼす影響や倭国の国家体制の形成過程など、この時代のさまざまな問題に言及しながら、倭の五王の人物像に迫る。
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収録内容
1 | 倭王武の上表文 |
2 | 1 5世紀の倭国と東アジア(中国南朝との通交 |
3 | 百済と高句麗の戦争 |
4 | 東アジアのなかの倭国) |
5 | 2 記紀の伝承と倭の五王(記紀の皇統譜 |
6 | 応神と仁徳 |
7 | 履中・反正と允恭・安康 |
8 | 雄略と葛城氏 |
9 | 雄略と吉備氏) |
10 | 3 王権の成長と大王号の成立(府官制的秩序の導入 |
11 | 金石文にみる地方豪族との関係 |
12 | 宮廷組織の整備 |
13 | 渡来人の役割 |
14 | 「治天下大王」の成立) |
15 | 4 百済の南遷と倭国のゆくえ(百済王余慶と牟大の上表文 |
16 | 高句麗の間謀 |
17 | 百済の南遷と倭国 |
18 | 加耶諸国と倭・百済 |
19 | 倭国のゆくえ) |