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商品説明
本書では、美学・詩学の視点からヴェイユの思想を体系的に論じ、その真髄を明らかにする。自らの「工場生活の経験」(1934‐35年)を遠景にもちつつ発語された「労働者に必要なのは、パンでもバターでもなく、美であり、詩である」というヴェイユの言葉は、社会科学と美学・詩学との連続性を問うものであり、本書は、「見える世界」が極度に重んじられる現代にあって、「見えない世界」が根をもってはじめて「見える世界」が豊かに花開くことを提示する。
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収録内容
| 1 | 第1部 労働と詩(詩学の可能性 |
| 2 | シモーヌ・ヴェイユにおけるプラトニズム ほか) |
| 3 | 第2部 美的判断力の可能性(美と神秘-感性による必然性への同意 |
| 4 | 美と実在-シモーヌ・ヴェイユと西田幾多郎 ほか) |
| 5 | 第3部 善への欲望(脱創造あるいは超越論的感性論 |
| 6 | 愛について ほか) |
| 7 | 第4部 芸術と倫理(表現について |
| 8 | 芸術創造と生の創造 ほか) |
| 9 | 第5部 詩をもつこと(詩をもつこと-シモーヌ・ヴェイユと鈴木大拙 |
| 10 | 暴力と詩-「人格と聖なるもの」、「『イーリアス』あるいは力の詩篇」を手がかりに ほか) |
| 11 | ほとんど無、あるいは美 |
