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商品説明
「歴史」という概念がいまだ形をなさぬ頃、ヘロドトスを駆りたてたのは、人間の営みの総体を探究したいという思いであった。この「歴史の父」は、どのような知的風土から生まれでたのか。ペルシア戦争を主軸に各地の古史・民族誌を織り交ぜるという、輻輳した叙述をつらぬく精神とは何か。トゥキュディデスら後世の歴史家との比較、世界の伝説・昔話との関連もふまえながら、最古の歴史書の独自の構想力と豊饒な物語世界を読み解く。
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収録内容
1 | 第1部 書物の旅路-歴史家はいかにして創られたか(歴史家を創ったもの |
2 | 方法、旅と口碑蒐集 |
3 | ヘロドトス評価の変遷) |
4 | 第2部 作品世界を読む-世界を一つに見る『歴史』(主題と構想 |
5 | 口碑蒐集と『歴史』の主題 |
6 | 世界の均衡からキュクロス観へ) |