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商品説明
西唐人町に残る見図帳によって、町家の様子、家内人数、家族、屋号、家族の年齢構成、商売、町役負担、町人生活を具体的に描く。掛屋敷を抱え影踏御免の特権を持ち、別当や丁頭となる富裕な町人と、裏屋住まいの借家人、手加勢で渡世する者、出商いで影踏みに間に合わぬ者、窮民救済を受ける者、さまざまな町人の姿がある。藩当局はどのように町方法令を整備し、衣服規制、諸役賦課を実施したか、いかなる形で民意を取り上げたか。町中から差し出された諸願書を史料として紹介、松雲院町・慈徳庵町の成立、本・新坪井町の再開発にふれる。
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収録内容
1 | 近世都市研究の課題-序にかえて |
2 | 第1部 熊本の町(丁)・懸社会(町屋と町人 |
3 | 町入用と町用銭 |
4 | 窮民救済と取救備銭) |
5 | 第2部 熊本の惣町(都市)社会(町諸役の免除と割賦 |
6 | 民意吸収の回路と都市行政 |
7 | 地子町の成立と都市開発 |
8 | 都市住民の居住と移動) |
9 | 付録-終章にかえて(橋口・本町筋の町屋(西古町懸西唐人町の絵図) |
10 | 町方法令と町方帳面(「雑式草書」目録と収録諸帳)) |