商品説明
一九七四年は、日本社会の転換点となるべき年であった。一九七三年のオイルショックを乗りこえ、その翌年、日本経済は世界に先駆けてV字回復を遂げたかに見えた。しかし、高度経済成長の記憶から離れられなかった当時の日本人は、「日本型」「日本人独自の」「日本らしく」といったやり方で危機を乗りこえられると思い込み、転機を見過ごしてしまったのだ。いかにして「会社主義」「総中流神話」が崩壊し、ネオ階級社会が広がっていったのかを検証する。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 この国の「戦後」のかたち |
2 | 第2章 「会社主義国」ニッポン |
3 | 第3章 夢の時代の終焉 |
4 | 第4章 それでも日本人は戦争から目をそらした |
5 | 第5章 「みんな中流」だったのか |
6 | 第6章 「日本型」の幻影を断て |