商品説明
「作ること」の視点から日本の近代化を再検討する。物を作り人を作る力とはなにか。近代化のかたちの根源に向かって、夏目漱石・柳宗悦・萬鉄五郎・高田保馬・小原國芳・三木清・中井正一・保田與重郎・堀口捨己などを取り上げ、分野を横断しつつ問いかける。
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収録内容
1 | 序 作ることの日本近代に寄せて |
2 | 第1章 深淵をなぞる言葉-夏目漱石『彼岸過迄』のパースペクティヴィズム |
3 | 第2章 作り手の深層-柳宗悦における神秘と無意識 |
4 | 第3章 「個性」の来源-萬鉄五郎・生ける静物 |
5 | 第4章 近代的知の臨界-高田保馬の利益社会化の法則 |
6 | 第5章 "生命"探求の教育-小原國芳の修身科教授論 |
7 | 第6章 虚無のなかの構想力-三木清・技術哲学の立場 |
8 | 第7章 運動としての「模倣」-中井正一の挑戦 |
9 | 第8章 神話の造形-保田與重郎と知/血の考古学 |
10 | 第9章 「手仕事」の近代-地方の手工芸と一九三〇年代 |
11 | 第10章 一九三〇‐四〇年代の建築における「日本的なもの」と行為概念 |