実存主義哲学をとおして、生の不安を無くそうとする試みが成功しているといえます。 自殺しそうになった女性が本書を読んで自殺を思いとどまったということからも窺えます。 実際は哲学で理論的に結論をだしているということだけでなく、著者の人間性の深さや楽観的なものの見方が根にあるのではないかと思います。 けっして読みやすい文章ではないですが、読むほどに味わいが出る本であり、人生の危機にたいする 確かな処方箋(それもよくあるスピリチュアルだったりへんにポジティブでわかりやすかったりというのとはおよそ無縁なところがいいです)となり得ます。
生きる勇気 / 原書名:The courage to be (平凡社ライブラリー)
パウル・ティリッヒ 大木英夫
パウル・ティリッヒ 大木英夫
本/雑誌
生きる勇気 / 原書名:The courage to be (平凡社ライブラリー)
パウル・ティリッヒ 大木英夫
1540円
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発売日 | 1995/06/28 発売 |
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