商品説明
患者の語りに耳を傾け、患者を師としつつ、人間について思索する精神科医は、その治療実践を基礎に、人と人との絆の再生に向けた倫理的課題を担う。本書は、精神病理学の現場から発せられる、いま最も注目すべき臨床哲学のメッセージである。
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収録内容
1 | 第1部 メランコリーと人と人との絆・宗教・信仰(人間におけるメランコリー性語りとパラノイア性語り |
2 | アウグスティヌスにおける抑うつと信仰・創造 |
3 | カール・ヤスパースにおける精神病理学と哲学・哲学的信仰 |
4 | シモーヌ・ヴェイユにおける摂食障碍と「無の思想」) |
5 | 第2部 言語・所有・眼差し(統合失調症の現在-進化論に注目して |
6 | アスペルガー障碍における「言語世界への入場」、「現実との接触」 |
7 | 後期メルロ=ポンティとラカンにおける身体・眼差し・鏡) |
8 | 第3部 「制度の哲学」と創造性・人間の倫理(現代医学からみるメルロ=ポンティの「制度の哲学」 |
9 | 生命力動と人格構造の視座からみる創造性 |
10 | 虚偽の精神病理と人間の生きる倫理) |