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商品説明
伝達とは言語の本質の謂であり、言語構造物としての文学の文学たる所以はその様式にある。読本研究の第一人者にして、文体論・様式論を駆使したユニークな論考でも知られる著者が、中世軍記から御伽草子・読本・浮世草子・浄瑠璃本・滑稽本・歌集まで膨大な文献を比較横断して論じる。角川源義賞受賞作『近世小説・営為と様式に関する私見』の姉妹編となる著者渾身の論集。
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収録内容
1 | 中世における造本について |
2 | 出版と文字の歴史 |
3 | 板行の仮名字体-その収斂的傾向について |
4 | 『生玉万句』以前の大阪刊本を疑う |
5 | 近世後期における大阪書林の趨向-書林河内屋をめぐって |
6 | 近世小説本の形態的完成について |
7 | 編次考 |
8 | 『南総里見八犬伝』の口絵・挿絵における芝居絵的考察 |
9 | ある詞章論-古浄瑠璃慣用表現に関して |
10 | 雨月春雨の文体に関する二三の問題 |
11 | 文体論試論-言表提示の周辺 |
12 | 『三木章』とは何か |
13 | 『絵本太閤記』と『太閤真顕記』 |
14 | 家臣〓(くん)拾譚-水滸伝受容作品に結合する日本的要素について |
15 | 読本における恋愛譚(ロマンス)の構造-読本文学様式論のために |
16 | 滑稽本概説 |
17 | 幕末の写生歌 |