商品説明
普段めったに鳴らない家の電話が火を噴き、妻が駈け廻って対応に追われた直木賞受賞の夜。ただやむにやまれぬものがあって書く「作家」という人種について。ヒーロー不在の時代に小説の主人公を作る受難-没後十一年を経て編まれた書に、未刊行の八篇を新たに追加した。作家・藤沢周平の真髄に迫りうる最後のエッセイ集。
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収録内容
1 | 1(猩紅熱以来 |
2 | 一頭走れば群も-物の有限性に謙虚な怖れを ほか) |
3 | 2(伊藤珍太郎「庄内の味」序 |
4 | 美術館を待望する ほか) |
5 | 3(江戸の出版界 |
6 | 破調の織部-古田織部の生涯 ほか) |
7 | 4(寒かった話 |
8 | 四十の坂 ほか) |
9 | 5(叱られて当然 |
10 | 赤い渋うちわ ほか) |