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商品説明
畳や床の上に直接腰を下ろして「坐る」。私たちが普段、何気なく行っている動作は、日本人が長い年月をかけて培ってきた身体文化だ。しかもそれは、「正坐」のみを正しい坐とするような堅苦しいものではなく、崩しの自由を許容し、豊かなバリエーションを備えた世界なのである。古今の絵巻、絵画、仏像、画像などから「坐り方」の具体例を抽き出して日本人の身体技法の変遷を辿り、その背後には衣服や居住環境の変化、さらには社会や政治の力学までが影を落としていることを解き明かす画期的論考。
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収録内容
1 | 序章 畳と日本人 |
2 | 第1章 正坐が唯一の作法ではない |
3 | 第2章 坐り方の多様性 |
4 | 第3章 なぜ正坐が広まったのか |
5 | 第4章 正坐偶像論 |
6 | 第5章 坐るための知恵 |
7 | 第6章 坐の体験世界 |
8 | 第7章 坐り方ガイド「基本十姿」 |
9 | おわりに 日本文化の基層に |