商品説明
開発経済学に依拠した途上国開発の内容検討から、援助国側政策の国際政治学的分析へ-本書におけるこの既存研究路線の転換が孕む意味は大きい。援助超大国アメリカの最近の行動変化、すなわち、国益優先を堅持し、期待される協力から逸脱を繰り返してきた従来の国家行動が、貧困削減への積極的姿勢に転じた経緯の追究を通じ、国際開発規範の法制度化等、その高次化が果たす役割の分析・考察を中心に、国際開発協力に新たな展望を拓く力作。
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収録内容
1 | 序章 国際開発協力の国際政治学的アプローチ |
2 | 第1章 国際開発規範-定義と動態 |
3 | 第2章 規範主導国アメリカ |
4 | 第3章 成長規範の拡散と国際開発庁の設立 |
5 | 第4章 貧困規範の利用による国際開発庁の再生 |
6 | 第5章 G・W・ブッシュ政権を制約する貧困規範 |
7 | 終章 国際開発協力研究の発展に向けて |