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商品説明
その思索の徹底性・独創性から、日本の哲学の歴史のなかで極めて多くの思想家に影響を与え続け、また批判の対象ともなった西田幾多郎の哲学。大きな課題を突きつけられた時こそ、彼の思想は大きく発展したと言ってもよい。その発展のなかで西田は結局何を問おうとしたのか。各章で西田の根本の問いと考えられるものを取り上げ、テクストの厳密な読みから出発し、さらに、より広い視野、大きな連関のなかで西田の思索の意義を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1章 根本の問い-純粋経験とは |
2 | 第2章 生と表現、そして美の問題 |
3 | 第3章 場所-根柢からの思惟 |
4 | 第4章 言葉と思索-日本語で思索することの意味 |
5 | 第5章 自己と他者-その非対称性をめぐって |
6 | 第6章 弁証法-西田とヘーゲル |
7 | 第7章 後期西田哲学の問い-行為的直観とは |
8 | 第8章 歴史と国家の問題 |
9 | 第9章 「東洋」へのまなざし-哲学と世界認識 |
10 | 第10章 宗教とは何か-西田哲学を貫く思惟 |