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商品説明
時代の危機をいち早く察知して作品に取りこみ、それが社会に対する警告や警鐘になったことが少なからずある。『出エジプト記』『コロンブス航海誌』『エマ』『レ・ミゼラブル』『白鯨』『グリム童話集』『不思議の国のアリス』『闇の奥』『駱駝祥子』『怒りの葡萄』『グスコーブドリの伝記』等、二四篇の古典・名作の中から、森林破壊、大気汚染、地球温暖化、干ばつなど環境をめぐる問題を取り出し、それが地球の環境史の中でどういう意味をもつのかを読み解く。環境史の第一人者による斬新な試み。
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収録内容
1 | 独裁者が引き起こした環境の荒廃-ユン・チアン『ワイルド・スワン』 |
2 | 地球温暖化を利用して冷害を救う-宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』 |
3 | 農地への重圧が招いた米国の大砂嵐-ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』 |
4 | 黄砂のなかを走る人力車-老舎『駱駝祥子 らくだのシアンツ』 |
5 | 全世界を巻き込んだスペインかぜ(上)-キャサリン・アン・ポーター『幻の馬 幻の騎手』 |
6 | 全世界を巻き込んだスペインかぜ(下)-岸田國士『風邪一束』 |
7 | アマゾンの隣は大砂漠-ラケル・デ・ケイロス『旱魃』 |
8 | 植民地収奪が追い詰めたアフリカゾウ-ジョセフ・コンラッド『闇の奥』 |
9 | 外国人が賞賛した明治初年の自然-イザベラ・バード『イザベラ・バードの日本紀行』・エドワード・S・モース『日本その日その日』 |
10 | 帽子屋はなぜ水銀中毒にかかったのか-ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』〔ほか〕 |