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商品説明
金型産業は、先端技術とローテクの合理的絡み合いが、高い技術競争力を生み出す世界である。近年、中国をはじめ東アジアの金型生産量の増大が話題になるが、本書では、質的生産力における技術格差の存在を指摘し、産業技術論の視点から日本のモノづくり競争力の来歴と持続力を分析、日本の比較優位性と東アジアにおける技術的分業構造の実態を明らかにする。
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収録内容
1 | 序章 基盤的技術と産業競争力-問題意識と分析視角 |
2 | 第1章 日本における金型産業の特徴-基本構造、統計からみた日本の金型産業 |
3 | 第2章 社会的分業構造と金型メーカーの階層構造-生産分業構造の合理性 |
4 | 第3章 金型産業における取引構造-サプライヤー・システムの合理性 |
5 | 第4章 開発・設計・製造過程の情報化・標準化と技術競争力-情報化時代における技術競争力の規定要因 |
6 | 第5章 金型産業の歴史的形成過程(1)-金型技術の標準化と産業政策 |
7 | 第6章 金型産業の歴史的形成過程(2)-金型メーカーの技術高度化過程 |
8 | 第7章 資本財産業論・アーキテクチャ論と金型産業-日本の産業技術競争力の理論的根拠 |
9 | 第8章 中国市場における日系サプライヤーの技術競争力-蘇州開発区の金型・成形部品メーカーの事例から |
10 | 第9章 中国市場における自動車産業と金型供給構造-金型からみた日本的生産システムの維持形態 |
11 | 終章 日本のモノづくり技術の優位性と課題-競争と協調のモノづくり戦略 |