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商品説明
敗戦から高度成長を経てバブル崩壊へと続いた社会変動は、日本人のライフサイクルを激変させた。それは、「常識が考えるよりもはるかに複雑で奥行きと広がりがあり、また生ぐさいものである」人間のつながりに、どのような歪みを生じさせたのだろうか。生きていく上で避けられない関係としての家族(「家族の表象」「家族の臨床」)や、無視し得ない社会問題となりつつあった老いについて検討する(「老人の治療についてのノート」「世に棲む老い人」)と同時に精神科医としての構えを自らの体験に即して綴った作品(「精神科医の弁明」「治療文化と精神科医」)を収める。
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収録内容
1 | 家族の表象-家族とかかわる者より |
2 | 家族の臨床 |
3 | 日本の家族と精神医療 |
4 | フクちゃんとサザエさん |
5 | 漫画「ドラえもん」について |
6 | 「つながり」の精神病理-対人相互作用のさまざま |
7 | 大学生の精神保健をめぐって |
8 | 現代中年論 |
9 | 老人の治療についてのノート |
10 | 老年期認知症の精神病理をめぐって〔ほか〕 |