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商品説明
裁判員制度が始まった。そこでは法の専門家と、非専門家である市民とが、協働し、証拠を評価し、法的判断を行う。市民に求められるのは社会常識による思考・判断だというが、専門家と非専門家では一体どこが異なるのだろうか。誤判原因に対する意識、目撃証言の信用性評価、記憶の抑圧や回復についての信念、言い逃れのメカニズム、そして子どもの証言をどう考えるか-。司法場面をフィールドに心理学の研究を行ってきた著者が、現実の事例にも当たりつつ、専門家の見方、非専門家の見方を考える。
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収録内容
1 | 1章 市民と法曹の人々による、誤判意識-何が誤判を生むのか |
2 | 2章 裁判に必要な知識-裁判員に求められるものとは |
3 | 3章 専門家と非専門家の心理学的知識-専門家と非専門家はここが違う |
4 | 4章 記憶の抑圧と回復-回復した記憶の信用性は |
5 | 5章 偽りの記憶が問題となった事例-思い出せない記憶の想起過程 |
6 | 6章 記憶の抑圧/回復に対する信念-抑圧/回復の概念はどこから来るのか |
7 | 7章 方便としての「記憶の抑圧と回復」-「記憶にございません」に説得力はあるのか |
8 | 8章 子どもの証言は信用できるか-専門家と非専門家の信念の違い 幼児の証言の信用性 |
9 | 9章 子どもの証言の正確性に影響を及ぼす要因-面接における子どもの問題と大人の問題 |
10 | 10章 子どもの証言と司法面接-子どもからどのように話を聞けばよいか |
11 | 11章 法と倫理の心理学-心理学の知識を裁判に活かす |