バブルと寝た愛人たち

1980年代初頭、狂乱のバブル時代を謳歌した"夕暮れ族"にスポットを当て、渦巻く情念や快楽と、豊かな経済とは裏腹な満たされぬ心の隙間を昭和時代のタッチで描いた本作は、2014年桐島秋子監督により製作された。バブル時代のコスチュームに身を包み、欲望の渦に堕ちてゆく由美子を演じたのは美熟女の天野小雪。また、浮気の代償に夫からの残酷な復讐に合う人妻を吉井美希が演じている。 ――年の頃も40を迎え、キャリアウーマンとして絶頂期にいる泉由美子 (天野小雪)は、女を捨て生きてきた人生の虚無感を打ち消すために愛人バンクに登録し、夕子という名で毎夜のように男たちに抱かれている。由美子の取引先の社長・石原 (バクシーシ山下)は、妻である芳恵 (吉井美希)の浮気を察し、その復讐の為にある計画を立てた。愛人バンクから女を呼び寄せ、芳恵の目の前でセックスを見せつけるという計画だ。そして、知らずして石原に呼ばれた女は由美子だった。憧れていた男から淫らに抱かれ、由美子は女の本性をむき出しにするが・・・。