商品説明
1833年、英国の金管楽器奏者ジョン・ディスティンが4人の息子たちとともに結成した"ディスティン・ファミリー・クインテット"。すぐに大人気を博し、1844年にはパリにも演奏旅行を行う。ここで彼らはアドルフ・サックスと出会い、サックスが開発したばかりの楽器"サクソルン"に注目。アンサンブルに採用するとともに、翌年には会社を設立し、英国でサクソルンの代理販売を始めることとなる。現在ではほとんど耳にすることのない楽器だが、当時は大流行しており、1850年代にはサクソルン・アンサンブルのコンクールも行われたほど。イギリスのピリオド楽器アンサンブル"プリンス・リージェント・バンド"は、忘れられた楽器であるサクソルンの音色を探求し、19世紀半ばのアンサンブルを完全に復興させることに尽力。このアルバムでその音色を存分に楽しむことができる。