商品説明
ドイツの作曲家フリードリヒ・キール。ピアノ、ヴァイオリンの名手であり、シューマンとブラームスの間の世代の作曲家として活躍、交響曲と歌劇以外の数多くの作品を残した。室内楽、ピアノ曲がとりわけ知られているが、このアルバムに収録されているレクイエムは、モーツァルトの伝統を受け継ぎながらもヴェルディの作品を思わせる、斬新な和声を駆使したドラマティックな作品。1859年から1860年にかけて第1稿が作曲されたが、その18年後により小さな編成であるピアノ伴奏版に着手、幾分の変更を加えた上で出版された。それは"大きなコンサートホールではなく、小さな教会や親しい集まりで静かに歌ってほしい"というキールの願いであり、シュトッフェルスはその願い通り、静謐で美しい作品として演奏している。