ツィターと共に ～活動40周年記念アルバム

あまりにも有名な「第三の男」でおなじみの楽器ツィター。その奏者としては日本で群を抜いた実力者として君臨するマイスター河野直人の最新作。硬質で済んだ音色のメロディを出す旋律弦と、柔らかな音色でリズム&ハーモニーを作る伴奏弦が絡み合い、ギターとハープを合わせたような音を出すツィター。本場ドイツ/オーストリアのマナーを完璧にマスターしながらも、新しい感覚でこの楽器の魅力を引き出している。本作はまさにツィターと共に歩んできた活動40年の集大成的な内容。幼少時代に過ごしたドイツのハイデルベルグ、そしてヨーロッパでスタートした活動から現在に至るまで、円熟味を増した演奏と洗練されたアレンジはもはや世界でも最高峰クラス。今回はマイスターである父・河野保人が往年に演奏していたツィターも使用して、二代にわたる音色も披露。その解釈には定評のある数々ノスタンダード (ステラ・バイ・スターライト/ハイデルベルクの想い出/マイ・フェイバリット・シングス他)、ツィターを知り尽くした構造のオリジナル曲、そして過去No.1クラスの「第三の男」での表現などが夢見心地のサウンドで奏でられる。