バッハ: ゴールドベルク変奏曲(2台ピアノ版 ラインベルガー/レーガー編)

世界的なピアノ・デュオ、タール&グロートホイゼンによる2台ピアノのための「バッハ: ゴールドベルク変奏曲」。「ゴールドベルク」と言えばまず最初にグールドの名前が挙がるが、ここでは、ドイツのオルガン奏者で作曲家のヨーゼフ・ラインベルガーが1883年に編曲した2台ピアノ版を、1915年にマックス・レーガーがさらに自身の解釈を書き留めた版で演奏している。タール&グロートホイゼンは、この"二重"編曲版「ゴールドベルク変奏曲」に、現代のバロック音楽理解に基づいた彼ら独自のコンセプトを与え、それによってオリジナルに再接近している。そして同時にラインベルガーのロマン主義とレーガーの心理学的解釈も活かしている。ここに込められた感情──沈んだ思いと真剣さ、優雅さ、優しさと生きる喜び──をさらに強め、さらに豊かにしている。この音楽史上の奇跡とも呼ぶべき作品を新たな驚嘆のうちに振り返らずにはいられない名盤がここに誕生! 録音: 2009年4月 ドイツ レバークーゼン