シューベルト: 交響曲第1番&第2番

「ベートーヴェン交響曲全集」のヒットで世界的な名声を築いた名コンビ、デイヴィッド・ジンマン+チューリヒ・トーンハレ管弦楽団が、記念碑的な「マーラー交響曲全集」の次に取り組むビッグ・プロジェクト、「シューベルト交響曲全集」の第1弾。交響曲・序曲・協奏曲全曲を網羅するベートーヴェン・プロジェクトでスタートし、「R.シュトラウス管弦楽曲全集」「シューマン交響曲全集」「マーラー交響曲全集」などを経て、ジンマンがついにロマン派音楽の端緒を切ったシューベルトの交響曲に取り組む。第1弾となる2曲は、シューベルトの若書きの大作である交響曲第1番と第2番。ピリオド演奏のスタイルを消化し、そのメソードを現代のシンフォニー・オーケストラに適用させるジンマンとチューリヒ・トーンハレは、今や古今のあらゆる時代の作品に対応できるスーパー・オーケストラといえる。普通は全集録音などでしか省みられない傾向のあるこの可憐な2曲の魅力をあますところなく掬い取って見せてくれる鮮やかさは、まさにこのコンビならでは。 録音: 2010年、チューリヒ、トーンハレ 来日記念盤。