ベートーヴェン: ミサ・ソレムニス (2015年ライヴ) [Blu-spec CD2]

2016年3月5日にその86歳の生涯を閉じたアーノンクールが、自らの音楽人生の総決算と考え発売を熱望していたベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」。2015年7月、グラーツのシュティリアルテ音楽祭におけるライヴ・レコーディング。 2015年7月4日～6日にかけて行なわれた公演は、手兵コンツェントゥスとAシェーンベルク合唱団、選り抜きの歌手陣を揃え、オーストリア放送協会によってTV生中継も行なわれ、大きな話題を呼んだ。アーノンクールはさらに7月22日、ザルツブルク音楽祭で「ミサ・ソレムニス」をもう一度指揮しており、これがアーノンクールにとって生涯最後の演奏となった。 アーノンクールが初めて「ミサ・ソレムニス」を取り上げたのは1992年のザルツブルク音楽祭の開幕演奏会で、同音楽祭へのデビューとなった記念碑的な公演だった。その後は1998年と2012年に演奏したのみで、今回の「ミサ・ソレムニス」は、手兵コンツェントゥスとの初めての演奏。まさにアーノンクールが生涯をかけて追及してきた音楽芸術の終着点ともいえる特別な演奏といえるだろう。 ■Blu-spec CD2 / 録音年: 2015年7月4日～6日 / 収録場所: グラーツ