ノルウェーの海

トロン・イェンセンのデビュー・アルバム!! ブルースとフォークとロックが一つに溶け合ったこのアルバムの魅力は、片思いや失恋を歌ったトーチソング、繊細さ、美しいメロディー、穏やかなささやき声と耳に残る印象的なテナー、イェンセンの情感豊かな声が比較的シンプルな曲に生命を吹き込み、澄みきったギターの音色が全体をしっかりと支えている。本作にはイェンセンの旅の経験だけでなく、彼が誰に影響を受けて音楽性を育んだのかもはっきりと現われており、ヴァン・モリスン、ニール・ヤング、ジェフ・バックリィ、ニック・ドレイク、ダニエル・ラノワ、そしてエミルー・ハリスなどが挙げられるだろう。本作で唯一のカバー曲となる、エミルー・ハリスのバージョンで有名なギリアン・ウェルチの「オーファン・ガール(神のハイウェイ)」のカバーを収録。