テレーズ 情欲に溺れて

嘘と体を重ねたふたりは、欲望の果てに堕ちていく― 世界文学史に煌々と輝く文豪ゾラが放った不倫小説の傑作が現代に蘇る。『アべンジャーズ』シリーズのエリザベス・オルセン他豪華キャスト陣が贈る狂おしくも切ない文芸エロス。――1860年代、パリの下層社会。両親のいない美しい少女テレーズ (エリザベス・オルセン) は、支配的な叔母に強要され、病弱ないとこのカミーユ (トム・フェルトン) と愛のない結婚生活を送っていた。昼は窮屈な店のカウンターで店番をし、夜は叔母のくだらないドミノゲームを見て過ごすだけの日々・・・。変わり映えのしない毎日と退屈な夫の存在は、次第に彼女の心を暗く蝕んでいった。やがてテレーズは夫の幼馴染で、たくましく魅力的な男性のローラン (オスカー・アイザック) と出会い、抗えない情欲の衝動から彼と何度も体を重ねてしまう。夫ではない男に抱かれ、人生で感じたことのない快楽に溺れていくテレーズ。しかし、密かな不倫から始まったこの関係は、衝撃的な悲劇へと発展していくのであった。