新撰組北翔伝 晨星落落 第二巻 野村利三郎

新撰組を扱った作品は数多くありますが、そのほとんどが、 結成時からの試衛館メンバーを中心に京都を舞台にした物語です。しかし、新撰組は京都で終わりではありません! この作品は、明治維新以降、逆境に立たされながらも最期まで義を貫き戦い続けた新撰組隊士たちの、戊辰戦争終焉までの生き様を切ない恋愛模様と共に描きます。数々の作品であらゆる役どころを演じてきた岸尾だいすけさん。今作では軽いノリながらもやるときはやる男野村をかっこよく演じてくださいました。最終章では迫真の演技で、涙なしでは聴けない仕上がりになりました。新撰組の中ではわりとマイナーな隊士である野村ですが、このCDを聴けば、彼のことをもっと調べたくなるはずです! ――慶応四年、函館にいる新撰組。その顔ぶれは、京で栄華を極めた頃とは大きく異なるものだった。 蝦夷共和国が樹立され、土方歳三が陸軍奉行並に就任した際、野村利三郎はその添役についた。 ある日行きつけの蕎麦屋で住み込みで働くことになったというヒロインと出会った野村。 何事にも素直で一生懸命なその姿を見て励まされるが、彼女が突然姿を消したことにより、 自分の気持ちに気づく。 しかし、二人の想いが通じ合ってすぐ、野村は戦いに出ることになり・・・。