アーサー・ファーウェル: ピアノ作品集 第3集

アメリカ合衆国の作曲家ファーウェルは、ネイティブアメリカンの音楽に強く魅せられ、これらの音楽を出版するために出版社を立ち上げたという思い入れの強い人。また神秘主義者でもあり、自作のいくつかにも象徴的な意味合いが持たされている。数多くの作品を残し、その作風は多岐に渡るが、この第3集に収録されたピアノ曲でも、ドビュッシーとスクリャービンの特徴を受け継いだような「小さな詩」や、バルトークを思わせる全音階が印象的なピアノ・ソナタなど多彩な作風を聴くことができる。彼が魅了されていたネイティブアメリカンの舞曲も2曲収録されている。