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後期ルネサンスのフランドル楽派に属する作曲家オルランド・ディ・ラッソ。16世紀末のヨーロッパにおいて、最も影響力の強かった作曲家とされ、1570年には神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン2世から貴族に取り立てられるほど名声を博していた。彼はほぼ60曲のミサ曲を遺したが、この「5声のレクイエム」はほとんど演奏されたことがない。ここでは金管を伴う初の演奏が行われており、とりわけサックバットの深く落ち着いた音色が作品を彩っている。レクイエムの進行には同じく死を悼むための数々のモテットが織り込まれるという構成で演奏されている。ガレス・ウィルソン指揮による2016年録音。