エルコック: 管弦楽作品集 第1集

英国の作曲家エルコックの作品集第1集。10代から個人的に作曲を始めたエルコックだが、音楽界には足を踏み入れることなく、ただ一人で荘厳な交響曲のスタイルを作り上げた。シベリウスやニールセン、ブライアンなど過去の伝統を踏襲しながらも、第3交響曲での激しいエネルギーの放出など、予想もつかない展開を見せることもあり、片時も耳を離すことができない。暴力的な響きの中でチェンバロが古典的なメロディを奏でる「Choses renversees～」、明るく開放的な「祝典序曲」と様々なスタイルを味わうことができる。