TRUTH [限定盤]

1999年にリリースされた通算7枚目のアルバム。70年代初期、ニュー・ソウル・ムーブメントのメロウな輝きを基本として。クラブ・ミュージックとしてのビートの強さも兼ね備え。プロデューサー・宮内和之のセンスがより色濃く出た、メッセージ性がより濃く出ている作品。その歌詞にしっくりはまるバンド色強い勢いのあるサウンド、クールさからぐっと温度が上がったボーカル、そのすべてがクオリティー高く聴き応えあり。インタールードが無くインストも1曲だけで、曲ごとに様々なリズムを駆使しながら、統一感も感じられるICEの新しい力強さが伺える名盤。重量級ファンク。ファンク・ギターが炸裂する「Truth」、華やかで麗しいストリングスを添えた「Brandnew Day」、哀愁のアコースティック・ギターにラテンリズムが絡み、幻想的な国岡のボーカルは絶品な「WHEN THE EAGLE FLY」、ファンク・ロックで後半の捻じ曲がったギター・ソロが必聴の「Rock'n' Roll Believer」、澄んだヴォーカルとアコースティック・ギターのカッティングとラテンビートが絡む「Tonight Is The Night」、スウィング・ジャズな「BIG BEAT FROM THE CITY」等を収録したヴァラエティ豊かな楽曲群を揃え音楽的振幅を拡げたICE成熟期の作品といえる。