ようこそMr.Pの世界へ

長年に渡り地元岩手県を拠点に自らが音を打ち言葉を放ち続けてきたPyunta。三十路を目前に完成させた今作は、彼が常に提示してはさらに追求しているリアルなヒップホップのひとつの形とも言える1stアルバムとなっている。どこか懐かしく温かみがあり、まるで古き良き90's ヒップホップを彷彿させるかのようなビートが印象的な今作。そんなビートを全曲手掛けたのはPyunta自身であり、その上で彼の素直で真っ直ぐな言葉が自然に踊る。トレンドの日本語ラップとは完全に一線を置く作品となっている。