メンデルスゾーン: 交響曲第3番《スコットランド》他

2018年に楽団史上最年少でロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任したラハフ・シャニ。欧米で引く手数多、日本でも人気急上昇中の若き天才指揮者シャニ&ロッテルダム・フィルがメンデルスゾーンの人気曲《スコットランド》を録音! シャニ本人がオーケストラ編曲を手がけたメンデルスゾーンの無言歌3曲も収録している。メンデルスゾーンの《スコットランド交響曲》では、暗く憂鬱なこの曲を丁寧に進めるが、しっかりと歌い込むことで生命力溢れる緻密な音の構築が生まれ、内声部の交錯が明晰に瑞々しく繰り広げられていることがわかる。最終楽章に向かうとテンポは速めながらも重厚でコクがあり、オーケストラとの緊密なコミュニケーションと、作品への深い理解に基づく高い次元の表現力で全体をまとめ上げている。ラハフ・シャニ自身の管弦楽編曲版による3つの《無言歌》は、2023年来日時にも演奏されたが、メンデルスゾーンのピアノでの絵画をそのまま大きなキャンバスに描いたかのようで、まるでメンデルスゾーン自身が編曲したものと思わせるほどの見事な編曲と演奏。シャニ初の国内盤&初のSACDハイブリッド盤発売。