ファドはポルトガルの心 (50周年デラックス・エディション)

1965年の傑作に未発表音源を多数追加した2枚組デラックス盤を廉価で再発! ポルトガルを代表する音楽ファドのシーンでもっとも有名な歌手 (=ファディスタ)といえるのは、今も昔もアマリア・ロドリゲス (1920-99)。2016年にライス・レコードから発売されるも少量のみの入荷で販売が終了してしまった幻の作品『ファドはポルトガルの心 (デラックス・エディション)』がこの度、価格を大幅に下げて再発売となった。60年代にリリースされた名盤のひとつが1965年作の本作。"ポルトガルのファド"と誇り高く題された本作は、『ブスト』で共同作業を行ったアレン・ウルマンが引き続き参加、『ブスト』以上に地に足のついたファド現代化の試みを進めたアルバム。伴奏はギターラ (ポルトガル・ギター)とヴィオーラ (ギター)の伝統スタイル。アマリアの歌声は風格を増し、堂々とした気高さを感じさせる。アマリアの目指す理想のファドにまた一歩近づいた傑作として後世まで親しまれてきた。オリジナルの発売からちょうど50年経った2015年に制作されたこのデラックス・エディションはなんとも嬉しい2枚組。CD1にはオリジナルLPの12曲をオリジナル・モノラル・ヴァージョンで収録、また同じセッションでレコーディングされた既発曲10曲を追加しています。CD2にはそれまで公開されてなかった別テイクやテスト録音などの同セッションにおける未発表音源を収録。アレン・ウルマンによる仮歌やレコーディングの断片など、マニアックなトラックもあるが、ファンにはたまらないものになっている。是非この機会にこのファドの大名盤をご堪能ください。日本語解説/帯付き。