多くのヒット曲が生まれた80年代。現代でもCMやドラマ、映画で使われる事も多いので聞いた事がある人もいるのでは。
ディスコ、AOR、ハードロック、ブラコン、ニューウェイヴ、パンク、テクノなどなど様々なジャンルの音楽が渦巻き、上昇志向・未来志向の時代の空気に押されポップでキャッチーなキラキラしたヒット曲が次々と生まれていきました。
また、多様なムーヴメントが起きた時代でもありました。

アメリカでMTVが開局し、ビデオクリップを多くの人がテレビで見ることによりポップミュージック・ファンの拡大に大きく貢献しました。日本でも編集版がオンエアされたり、音楽ビデオを放送する番組が作られました。

パンク/ニューウェイブの嵐の後、ベテラングループは時代遅れとされ多くが活動が停滞、あるいは音楽のスタイルを変え生き残ったりしていました。

70年代の後半から登場したAOR、メロディアスでソウル、ジャズの要素を持つ洗練されたロックがヒットします。

ソウルミュージックもより洗練され都会的なブラックコンテンポラリーが主流となっていきます。

70年代後半のディスコ以降ダンスミュージックは人気がありましたが、いわゆるディスコ・ミュージックと呼ばれるものは衰退し、ポップでキャッチーなダンスミュージックが興隆します。ヨーロッパからはユーロ・ビートが生まれます。

パンク後のイギリスからは新しいバンドやシンガーがデビューし、アメリカのチャートを席巻する第2次ブリティッシュ・インベイションが起きました。それらのUKのバンド達はソウルに影響されているというのが面白い。UKのインディーズを中心にポスト・パンク/ネオアコーシティック・ムーブメントが起きたのも80年代。またシンセやシークエンサーを大胆に使ったテクノ/エレポップも登場します。

ハード・ロック勢からはLAメタル・ムーブメントがあり、多くのバンドがチャートを賑わしていました。

77年の映画「サタデイ・ナイト・フィーヴァー」の成功からサウンドトラックにロック・ポップスを使用する傾向が強くなり、映画と共にサントラからもヒット曲が続々と生まれました。

ポップ・ミュージックに接近したジャズ/フュージョンはポップチャートに入る作品も現れ、大きな会場でコンサートが開かれるようになります。

これらのムーブメントはほぼ同時進行していて、重複しているミュージシャンもいます。ピークを過ぎても、ジャンル間の融合などがあり変遷・進化しながら現代へと至ります。

80年代の終わりにはイギリスからアシッドジャズが現れ、90年代のDJ/クラブ・カルチャーへと繋がっていきます。

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80'sカルチャーを知ろう!

バブルだけが80年代じゃないんです。カラフルな文化が弾けた80年代を探求してみませんが?