スピッツ/インディゴ地平線(1996)

春にぴったりな作品が多いスピッツから、今回は国民的バンドのポジションを決定づけた7th「インディゴ地平線」をピックアップしました!シンプルで柔らかくてキュートなスピッツの魅力が詰まった名盤。

「花泥棒」やポップパンク・チューン「バニーガール」から、シングルカットされ大ヒットした「渚」、そして大名曲「チェリー」を収録。 「チェリー」の「ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ」のフレーズが大好きです。
そんな全曲名曲な1枚をぜひ!!

プリファブ・スプラウト/ラングレー・パークからの挨拶状(1988)

パディ・マクアルーン率いるネオアコ~ブルーアイドソウルバンドの中でも卓越したポップメロディーセンスを持つ、英国はニューカッスル出身Prefab Sproutの88年3rdアルバム!

スティービーワンダーやザ・フーのピートタウンゼントなど豪華メンバー参加。
ジャケットのイメージそのままな爽快胸キュンな美メロたっぷり80's名盤です!!

サニーデイサービス/いいね(2020)

2020年3月と春ど真ん中に突如発表された渋谷系代表バンドの13作目!
95年のデビュー作から25年の時間をいい意味で感じさせない爽やか&キラキラなネオアコテイストROCK名盤!!疾走感あるキラーチューン「春の風」やノイジーサウンドに優しい詞の「コンビニのコーヒー」など!

フロント曾我部恵一さんは下北沢でレコード屋さんとカレー屋さんをやられております。このアルバムを聴いて本当に外出したくなったらぜひ!曾我部さんのカレーおいしいですよ!

キャロル・キング/つづれ織り(1971)

シンガーソングライターという言葉を定着させたROCK/POPS史に残る金字塔!

もともとは夫のジェリー・ゴフィンと共にゴフィン・キングの名で60年年代に名曲を生みまくった職業作曲家でした。あのジョン・レノンがポール・マッカートニーとのコンビでゴフィン・キングのようになりたかったとも。

そんな彼女のソロ2作目にして傑作と称される本作。春のお昼ごろにぴったりな、柔らかく優しいメロディーが詰まったエヴァーグリーンなSSWアルバムです。

大滝詠一/イーチタイム(1984)

CITYPOPブームの中でも代表作とされる「ロングバケーション」のテイストをさらに洗練させた84年の傑作!

前作同様で作詞は全編松本隆が担当しています。軽快ナンバー「魔法の瞳」「1969年のドラッグレース」やメロウな「ガラス瓶の中の船」などナイアガラポップセンス炸裂な名盤です!!

ヘアカット100/ペリカンウェスト(1982)

小沢健二とコーネリアスが在籍したフリッパーズギターの「バスルームで髪を切る100の方法 (Haircut 100)」の元ネタでも知られ、英国80'sポップ界の貴公子ニック・ヘイワードが率いたのバンドの82年1st!

ディスコにラテン/ファンクテイストを加えたファンカラティーナ×ネオアコなハッピーサウンド詰まった英国ポップ/ROCK珠玉の1枚です。

1曲目「Favourite Shirts (Boy Meets Girl)」は「好き好きシャーツ」というトンデモ邦題でもおなじみ(笑)の陽気に踊れるポップキラーチューンで、一瞬でお出かけ気分になること間違いなしなゴキゲンナンバーです!
80年代英国のセンスが光る作品を!

フィッシュマンズ/ネオヤンキースホリデー(1993)

海外での爆発的注目でも知られる渋谷系異才、佐藤伸治が結成したフィッシュマンズの初のセルフプロデュースの93年3rdです。

洗練されたダブ・ポップス・サウンドを確立した名盤で、中古市場ではプレミアがつく本作。そんなレア盤がデビュー30周年を記念し、フィッシュマンズサウンドを支えた名エンジニアzAKによるリマスターでアナログ盤で再発されることに!

ゆるく心地よくて快楽的なグルーブに包まれる傑作。史上最高のラブソングとしばしば称される「いかれたBABY」収録!
あったかい昼下がりに、ビールかコーラを片手にゆっくり味わいたい作品ですね~。

ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ/ST(1968)

渋谷系にも大きく影響を与え、また山下達郎も大ファンという通称ロジャニコの愛称で知られるSSWロジャーニコルズ!リーダー作としては唯一のの68年ソフトロック~60's USPOPS金字塔的作品!

彼も先ほど取り上げたキャロル・キングと同じく職業作曲家でカーペンターズ「愛のプレリュード」など名曲を残してきました。本作の美しく穏やかなメローディーとコーラスと優しさがたっぷり詰め込まれたサウンドはまさにエヴァーグリーンな1枚!

実は本国アメリカよりも先に日本で87年に初のCD化がされた作品です!

ザ・バンド/ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(1968)

ボブディランのバックバンドで知られるザ・バンド衝撃のデビュー作にしてロック史に残る不朽の名作!

サイケディリック全盛の68年にカントリーやブルース、ゴスペル、ウェスタン..ectなどのルーツサウンドを混ぜ合わせ、彼らのセンスで仕上げられたこれぞグッド・タイム・ミュージックな傑作。

アメリカンミュージックの原点を煮詰めた心落ち着く穏やかなサウンドですが、当時の音楽シーンを考えると実は正反対な事をやっていて実はめちゃくちゃPUNKな一枚です!映画「イージュー・ライダー」でも使用された「ザ・ウェイト」収録。

暖かい日に沁みてくる人懐っこいサウンドをご堪能ください!

小沢健二/LIFE(1994)

渋谷系筆頭オザケン完全無欠のポップアルバム!!

あいみょんやヒゲダン藤原聡も、リアルタイムなミュージシャンにも影響を与え続ける本作を今回のラストにセレクトしました!

宇多田ヒカルもカバーし近年もCMに起用される「今夜はブギーバック」や多幸感が止まらない「ラブリー」を収録しています!
また何といっても「愛し愛され生きるのさ」や「僕らが旅に出る理由」で顕著な文学的な詩が堪らない。

奥深く、幸福感溢れる邦楽史に残る傑作をどうぞ!!