リケーブルできる機種って?

世の中のイヤホン・ヘッドホンの全てがリケーブルできるかというと、そうではありません。リケーブル対応、つまりケーブルが取り外しできるようになっているイヤホン・ヘッドホンが対象になります。ゼンハイザー、AKG、SHUREなどの海外メーカーやソニー、JVC、パナソニックといった国内メーカーなどの比較的高価格帯のモデルが多いようです。とはいえ1万円以下でリケーブル対応のイヤホンも出てきているので大分リケーブルが身近になってきているようです。

リケーブルのメリットとは?

リケーブルできる大きな利点はイヤホン・ヘッドホンの最も多い故障原因である断線が起きてもケーブルを交換することで長く使うことができるということ。そしてもう一つの利点として、ケーブルを交換することで音の違いを楽しめるということ。最近では様々なメーカーがイヤホン・ヘッドホン用のリケーブルを出しているので、一つのイヤホン・ヘッドホンに複数のケーブルを使って音の違いを楽しむことができるようになっています。イヤホン・ヘッドホンの機種とケーブルを組み合わせることで自分好みの音に近づけることが可能なのです!カラーバリエーションも豊富なので本体とのコーディネートも楽しめます。

導体の素材に注目

いきなりリケーブルといっても何を選べばいいか検討もつかないという人におすすめなのが素材による選び方。ケーブルの導体に使われている素材は最も音に影響する要素です。
導体に使われる主な素材は銀か銅です。
銀は銅よりも電気抵抗が小さく電気伝導性に優れていますがやはりコストがかかります。
そこで銀メッキを施した銅や高純度の銅が多くの製品に使われています。銅線に使用される銅素材の種類は様々ですが、主要なものは以下の通り。
・OFC(無酸素銅)・・・酸化物を含まない純度99.995%の高純度銅。
・PCOCC・・・高純度無酸素銅。純度の高さから多くのメーカーが導体素材として使用していたが、2013年に生産終了が発表されオーディオケーブル界が大騒ぎになった。
・PC-Triple C・・・PCOCCに代わる新素材。現在出回っているPCOCC素材のケーブルはいずれ市場から消えていき、PC-Triple C製品に替わっていくことが予想される。
・6N・7N・8N・・・銅の純度を表す。Nは9、その前の数字は9がいくつあるかを意味します。つまり6N=99.9999%、7N=99.99999%、8N=99.999999%となるのです。

銅よりも銀、同じ銅でもより高純度になるほど値段は高くなりますが、何より重要なのは自分好みの音かどうか。同じイヤホン・ヘッドホンでいろんな素材を試してみるのも楽しそうです!

端子に注意

素材うんぬん以前に自分のイヤホン・ヘッドホンに合った端子ケーブルを選ばなければそもそも接続できません!
プレーヤー側の端子は主なポータブルプレーヤーやスマートホンに対応する3.5mmステレオミニがメイン。プレイヤー・機材によっては6.35mmのステレオ標準ジャックや2.5mm4極プラグもあります。

問題なのがイヤホン・ヘッドホン側の端子です。SHUREのSEシリーズやONKYO、Ultimate Earsなどメーカーをまたいで採用されるMMCX端子などもありますが、SENNHEISER HD800専用など機種専用の端子も多いのです。端子がどんどん共通化されていけば便利ですが、イヤホン・ヘッドホン側の端子はあまり統一性がないのが現状のようです。くれぐれも間違った端子のケーブルを購入して失敗しないよう、購入前によ~く確認しましょう!

MMCX端子(SHURE SEシリーズ他)

SHURE SRH1840/SRH1440用

SENNHEISER HD650用

SENNHEISER HD800用

SENNHEISER HD25用

SONY MDR-1A用

SONY MDR-Z7用

SONY XBA-Z5/A3/A2/H3/H2用

audio-technica ATH-IM04、ATH-IM03、ATH-IM02、ATH-IM01、ATH-IM70、ATH-IM50用

ミニXLR端子用

AKG Studioシリーズ(K141Studio、K240Studio、K171Studio、K271Studio)、AKG Studio MKⅡシリーズ(K141MKⅡ、K240MKⅡ、K171MKⅡ、K271MKⅡ、K702)、AKG Q701、Pioneer HDJ-2000など

3.5mmステレオミニ用

FitEar用

ULTRASONE PROシリーズ用

Ultimate Ears TripleFi 10用

OPPO用