はじまりはワークショップだった

そもそもは映画学校が主催するワークショップの企画で、当時は無名の上田慎一郎監督と役者による予算300万円の小さな作品として制作され、2017年11月に新宿のミニシアター1館のみ6日間限定の上映でした。

ところが、この上映が映画好きの間でSNSを中心に評判となり、国内外の映画祭で受賞、2018年6月に都内2館での上映が決定、俳優・映画関係者・芸人など有名人がSNSでこぞって絶賛するというまさかの展開に。

さらに、そこから多くの人が実際に劇場まで足を運びSNSで「本当に面白かった!みんな観にいって!」と拡散し知名度が急上昇、遂には全国200館以上で上映されチケットも連日完売の満席、観客動員140万人を突破、興行収入も20億円に届かんばかりだとか。

とにかく観て!話はそこからだ!

「37分間ワンカットのノンストップ・ゾンビ映画……を撮ったヤツらの話。」これ以上はネタバレ厳禁。

でも、友だちや知り合いに薦めたい。「とにかく観て」としか言いようがない。何なら自分ももう一度観に行きたい、そして観た人たちと語り合いたい。

(ちなみに『カメラを止めるな!』ファンになることを“感染する”というそうです)

あんなに上映中に手を叩いて大声で笑い、いつのまにか涙が出て、人生に前向きになれる映画なんて今まであっただろうか。

映画を観た多くの人がこんな感想をSNSで吐露しています。まだご覧になっていない方がおられましたら、是非とも劇場に足を運んで“感染”してみてはいかがでしょうか。



サントラCD オススメの聴き方は…

オリジナル・サウンドトラックには、上田監督の幼なじみがメンバーの謙遜ラヴァーズ[feat.山本真由美]による主題歌『Keep Rolling』などシーンの中で印象的に使われてる劇伴18曲を収録。EPダブルジャケット仕様 (ディスクはCD)に加え、B2サイズの変形ポスターも封入です。

主題歌の「上田監督合いの手Version」という謎の一曲もあり、「カメ止め」感染者にとっては垂涎の一枚となっています。



なお、すでに4テイク目(劇場で観ること4回)の感染者である筆者のお薦めは、予告編や本編タイトルバックでも流れるギター・インストの4曲目『zombeat』を朝聞いて一日の気合を入れ、本編エンドロールで流れる主題歌『Keep Rolling』を帰宅時に聴いて一日を終えるパターンです。

まるで自分も「カメ止め」ファミリーの一員になれた気がして、毎日をポジティブな気分で過ごせます。

人生のカメラを止めるな!熱々ポイントやね!