2014年12月1日、『仁義なき戦い』『トラック野郎』『まむしの兄弟』シリーズなどに主演、東映黄金時代を牽引した名優、菅原文太さんの永眠が報じられました。心よりご冥福をお祈りいたします。

2014年5月15日、『トラック野郎』をはじめ『関東テキヤ一家』『女番長』シリーズなども手掛けられた鈴木則文 監督が永眠されました。心よりご冥福をお祈りいたします。

『トラック野郎』は極上の娯楽映画だ!

短気でケンカっ早いが美人には純情一直線、仲間のピンチを度胸と豪快なワッパの腕で救う愛すべき主人公“一番星”こと星桃次郎(菅原文太)。かつては鬼の警察官だったが、今では母ちゃんと子供たちを愛してやまない世話焼きな人情家“やもめのジョナサン”こと松下金造(愛川欽也)。ポンコツだけど頼りになる桃さん&ジョナサンの最強コンビが日本全国を駆け巡る、東映イズム全開のドル箱シリーズ『トラック野郎』がついにBlu-ray BOX化!

2010年に洋泉社から発売されたムックで“日本最後のアナーキー・プログラム・ピクチャー”という最高に言い得て妙な冠を与えられた『トラック野郎』。続々と劇場公開された昭和50年代には、松竹が誇る国民的娯楽映画『男はつらいよ』の向こうを張る人気シリーズとして、盆と正月の年2回、日本全国に笑いと涙と感動を運んだ『トラック野郎』が、その後もVHSやDVDなど様々なフォーマットで発売され、また雑誌やムックなどでしばしば取り上げられ、そのたびに新たなファンを獲得してきたことはご存知のとおり。

各地の特産品をおみやげに“心の故郷”に戻り、冒頭からパツイチ決めてしまう絶倫な桃さん。トラック野郎同士のケンカでコントみたいにぶっ壊れるドライブイン。いつも思わぬタイミングで現れるマドンナ。きらめくチープな星々、燃え上がる恋心、突然“俺”から“僕”へと変わる一人称。手ごわいライバルの登場、そして・・・お約束の失恋。

スラップスティックよろしくドタバタと進む物語のクライマックスはもちろん、桃さんと一番星号の死力を尽くした爆走。持ち上がる無理難題を持ち前のガッツと男気で力強く引き受け、さっきまでのブロークン・ハートを燃え盛るバーニング・ハートへと変えた桃さんが、夜を日に継いで日本列島を走る、走る、走る!

道中、トラック野郎のプライドとも言うべきギンギラの電飾は無残に壊れ、ピカピカのボディとド派手な満艦飾は泥水を被って輝きを失い、運転席の桃さんは限界を超え不眠不休で走り続ける。しかし満身創痍の彼らになお様々なトラブルが次から次へと容赦なく襲いかかってくる。

それでも道なき道を突っ走り、警察の包囲網を突破し、少しもスピードを落とすことなく激走する一番星号。やがて訪れる最大のピンチに誰もが“もはやこれまでか・・・”と諦めかけたその時、彼らに唐突に活路が開かれる。親友のジョナサン、実力を認め合ったライバル、さらに全国のトラック野郎たちが身を挺し、一丸となって桃さんと一番星号を救ってくれるのだ。熱い絆と友情で結ばれた彼らの必死な姿に、胸を熱くされない輩がいるだろうか!(否、いない!と勝手に断言)

笑って泣けて、さわやかな感動まで味わわせてくれる極上のエンターテインメント・ムービー『トラック野郎』。永久保存をお考えなら、迷わずBlu-ray BOXをどうぞ!

特典も充実!Blu-ray BOX

Blu-ray

DVD