ではまず最初に自己紹介をお願いします。
石田:石田ショーキチ、ギタリストでございます。MOTORWORKSでクジで負けてリーダーになりました。(笑)後は身長が高い順で負けて、プロデューサーになりました。(笑)
黒沢:(笑)
黒沢:ボーカル黒沢です。身長が高い順、クジで勝ってボーカル担当に。(笑)
石田:(爆笑)
黒沢:で、身長が高い順で煩雑な事はしなくて、楽しいバンド人生を送れております。(笑)
なるほど(笑)バンドデビューした今のお気持ちは。初々しい感じでお願いします。(笑)
石田:俺達のロックがどこまで通用するか、精一杯、頑張るんで!俺達は一生ロックを鳴らし続けて行くんで!(笑)
(一同爆笑)
黒沢:それ、面白いね。(爆笑)
石田:口が裂けても普段言わないことだな。(笑)
黒沢:デビュー当時から俺達そんな初々しい言ったことないよね、きっと。(笑)
石田:絶対ないね。(笑)
黒沢:最初っからスレてたからね。(笑)
そうだったんですね。(笑)
黒沢:石田君とはL⇔Rの頃からスタジオでは一緒になってたけど、こうやって一緒にインタビューとか受けてると、新鮮で不思議な感じがしますね。
バンド結成のきっかけを教えて下さい。
黒沢:石田君から電話がかかってきて、最初にコピーバンドを遊びでやろうよって話になって、楽しそうだねっていうそれがきっかけですね。石田君はスピッツのプロデュースとかずっとやってて、田村君って良いベースがいるよって、「田村君、スピッツが忙しいからコピーバンドを遊びではやってくれないんじゃないの?」って「いや、でも良い方法があるんだぜ」みたいな感じで、「SPEEDER」って今シングルになってる曲があるんですけど、「黒沢ちょっとこれを歌ってさ、これをデモテープにして田村君に聴かせればきっと入るよ」「あー、じゃあちょっと作ろうよ」なんて言って。(笑)
田村君に聴かせたら「あー、やるよー」って言うことになって、楽しくコピーバンドを結成して週一、二回練習していたんですよ。そうしたらスピッツのディレクターで、今、MOTOROWORKSのディレクターから「真面目にオリジナルとか作ってやる気ないの?」みたいな話になって、デビューになったっていうのが、ここまでの経緯ですよね。
じゃあ、そこでメーカーの方にガッシリ組まれてしまったんですね。
黒沢:あーもう、その話が決まってからシングル2枚リリースでアルバム9月とかって話になっちゃってたから。
そうなんですね。
石田:えーシングル2枚っすか!?今の時代にシングル切るの?なんて。(笑)
黒沢:デモテープとかいらないの?みたいな感じだったよね。(笑)
今までバンドをやってたりユニット組まれてたりして、あえてバンド形態の活動をしようと思ったのはどうしてなんですか?
石田:僕もアマチュアの頃とかは今回ドラムで一緒になってるホリちゃんとかと、一緒にバンドやったりとかしてたんですよ。でもある時期から僕、バンドってやるのイヤになっちゃって。
自分一人でアレンジとか出来るし、家で多重録音をして一人で何でも演奏やって作った方が、自分の思い通りのものが出来たし、またそっちの方が自分の好きなことも出来たし。バンドのメンバーを選ぶとそいつのカラーが入ってくるでしょう。
普通はそれでバンドって、メンバーのキャラクターがそれぞれあって成り立つんだけど、それがすごいイヤだったの当時。(笑)
黒沢:(笑)
石田:俺の音楽にオマエ足踏み入れてくるなって言う。(笑)俺は一人でも出来るから!俺の考えとこの音楽をオマエの下手なそのアイディアで汚すな!みたいな。(笑)
そうだったんですね。(笑)
石田:それでもう最低限の人数だけいれば音楽なんか出来るんだから、メンバーいらない!それで一人で多重録音で音楽作るようになって行って、その空極の形がスパイラルライフですわ。(笑)
なるほど(笑)
石田:うん、密室の構築型音楽というか、そういう傾向だったんですね。20代の僕とか。それがまたスクーデリアエレクトロになって更にその方向に加速して行き。(笑)頭でっかち感を余計、増長されて行くんですけど。(笑)
そこでバンドにしようかなって自分の中で変わって行ったんですか?
石田:それとは話が違って、音楽が自分にとって、完全に職業としての音楽って言うものになっちゃったんですね。スクーデリアも音楽ですけど、最近は職業プロデューサーとしての仕事が結構、多いのでいろいろやっていくと音楽ファンというより、音楽の付き合い方が職業音楽家っていうカラーが自分の中で出来てしまって。そうこうしているうちに「もう家に帰ってまで音楽聴くかっ」ていう感じになって行ってしまって。だからもう2000年位からですか、ずっと音楽聴かない病が始まっちゃって。
それで去年位ですかね、こんなんじゃいかんだろうと。ちょっと原点回帰をしないと音楽嫌いになっちゃうなと。そういうことがあって、ストーンズとかビートルズとかフーとかキンクスとかヤードバーズとか60年代のイギリスのビートバンドとかが好きな連中に声を掛けて、イギリスのコピーをやろうよと。さすがにそれを自分で家で多重録音でやりたいとは思わなくて。(笑)
(一同笑)
黒沢:そうだよね。暗過ぎるよね。一人でフーのコピー。(爆笑)
石田:フーはちょっとあり得ないよね。百歩譲って、あってもビートルズだね。
黒沢:そうだよね。
石田:そんなふうに思って趣味として楽しめる音楽を持ちたいと思ったので、友達に声を掛けたっていうのがこのバンドのスタートポイントなんですよね。
そこでバンドも組んでらっしゃるし、ソロでもやってる黒沢さんが参加しようかなっていうのはどうしてだったんですか?
石田:だって遊びですもん。(笑)
黒沢:(笑)僕はもう石田君とはタイミングが合えば、仕事じゃなくても音楽って言うのは一緒にやりたいなと前から思ってて、だからこのタイミングでコピーバンドでも一緒に始められると楽しいなと思ったし、あとスタッフ的にも楽しいものに関しては、すぐ「あー、良いよ良いよ」って行くタイプなんで。
じゃあ、ノリが良いタイプなんですね。
黒沢:音楽に関してはね。(笑)他に関してはメチャクチャ腰が重いんですけど。(笑)石田がバンド組もうって言ってるんだったら、それはやりたいなと思って即答でしたね。
バンド名をMOTORWORKSとした由来を教えて下さい。
石田:正直に言って、名前は何でも良かったんですよ。(笑)
黒沢:コピーバンドだったんで名前もなくて。
違う名前があって却下されたという話も聞いたんですが。
石田:いくつも考えてて、このバンドのCDデビューが計画がどんどん進んで行って、君達デビューするんで早く名前を決めなさいと言われて。じゃあ、こんな名前はどうですかって言うと、うーん、それはなんてメーカーの人に言われるんですよ。って言うか「自分のバンドの名前を自分で付けて何で人に文句言われなきゃいけないの?」って話じゃないですか。(笑)
(笑)
石田:こんなバンド名が良い。うーん、それはちょっとっていうそういう問答が何回もあって、最後にBRAND-NEW MOTOR WORKSで行こう!略してBMWだしな!
黒沢:良いねぇー、だって。(笑)
石田:決まった!なんて。「どうですかBRAND-NEW MOTOR WORKS!」なんて言ったら、この会社の人が「石田君ねぇ、君の考える名前はいつも長くて理屈っぽい、BRAND-NEWいらないじゃんMOTOR WORKSで良いじゃん」とか言われて。(笑)もうカチーン!と来て。「良いっすよ、じゃあMOTORWORKS」で。
黒沢:(笑)
えー!そんな(笑)でもアルバムタイトルは「BRAND-NEW MOTOR WORKS」ですよね。
石田:そうそう、アルバムタイトルぐらいはそうしようよって。(笑)
そんな・・・エピソードがあったんですね。
石田:ちょっと脚色してますけどね。(笑)
(一同笑)
どうしようこれWebに載せられないかもしれないって思いました。
石田:いや、全部載せて下さい。(笑)自分の中で放送コードでちゃんとかかってますから。(笑)
助かります(笑) それではMOTORWORKSの他のバンドにはない強みはどこだと思いますか?
石田:そうですね、何も賭けてないところだね。(笑)
黒沢:うん、たぶん今デビューしているバンドの中で一番欲がないじゃない。(笑)
石田:そう、完全に趣味として楽しんでるから、背負ってる重さとか何もない。(笑) 楽しい事しかやらないから、結果、楽しい事が出来て行く。
なるほど・・・、黒沢さんも同じ感じですか?
黒沢:バンドメンバーとしていても客観的に見ても、全く欲がないバンドだと思います。(笑)
石田:欲ないよねー。(笑)
黒沢:やっぱりコピーバンドから始めたって言うのが良いんでしょうね。友達と集まったコピーバンドでレコード出せるのみたいな。ふとメンバー見たら全員プロだったっていう、あー、じゃあ出来るじゃんっていう、それが未だに続いている感じがあるんで。
アルバム聴いてても楽しそうなんですよね。聴いてるこっち側もそれは伝わって来ますね。それでは今回のアルバムの聴きどころをズバリ教えて頂けると。
黒沢:全開でやっているところと、僕らの世代間が聴いてきたロックミュージックをこういう風に出そうとか、プロダクトみたいなものがあって例えば80年代が来るだとか、70年代が旬だねとかっていうところのターゲット狙って作ってる訳じゃなくて、日本って国に住んでて欧米のロックミュージックを子供の頃から聴いてた30代の人間が、そのまま自分のオリジナリティとして血となり肉となってるところをオリジナルとして消化させてるアルバムになってると思うので、すごく面白いアルバムだと思いますね。そこが聴きどころなんじゃないかなとか、そう意識してないところがピュアに詰まってるアルバムってなかなかないんで、是非、聴いてほしいなと思ってますね。
今回、自分以外のメンバーが作った曲を歌ったりしてますよね。それってどういう感じでしたか?
黒沢:もともと僕はスパイラルライフ時代から石田君の曲が好きなんで。自分で聴いて石田メロディの秘密っていうのはこういうところにあって、こうなんだなとか結構、面白かったですね。
プロデューサーの石田としては、全曲、黒沢が歌ってほしいって話だったんだけど、石田君のメロディだったりとかサウンドだったり、当然もう歴代好きなものも多かったから、逆にこれは石田君のボーカルが合うって曲も何となく逆に僕がわかるっていうか、その曲に関しては俺じゃなくて君の方が良いよって言った曲で「ステレオ・ラヴ」とか「コスモゼロ」はそれは歌ってほしいなって思い、リクエストしたりしました。そういうやり取りはあったけどやっぱり全般的にはすごく面白かったし、あと長年ボーカリストやってるから、声質でこのクセをこういう風に出した方がこの曲はもっと良くなるなってことに関しては、変えても良いかっていうリクエストをしたりして一緒に作って行った感じですけどね。
今までの活動と違ってMOTORWORKSだから出来たことってありますか?
黒沢:曲はとにかく二人ソングライターがいるのはすごいよね。
石田:そうだね、それは強かったね。
黒沢:好きな音楽が似てるっていうのもあるでしょうけど、曲を書く時に相談しつつジョイントしながら作るっていう、そういう作曲法っていうのはしようと思ってもなかなか出来ないんで。それはとにかく強いと思いますね。
今回のレコーディングの時に一番ノリノリだったメンバーは誰ですか?
(一同笑)
石田:全員ノリノリだけどねぇ。(笑)
黒沢:全員ノリノリだけどなぁ。(笑)
石田:やっぱノリノリって言ったら田村君でしょう。(笑)
黒沢:(笑)
石田:田村君はいつもノリノリだからねぇ。いつの時もそうなんだけど「これ弾いて」って言うとすごい喜ぶんですよね。嬉しそうーに弾くの。ギターや歌や鍵盤ってベーシックを録り終わってもそこからまだ録り重ねて行く作業が残ってるんですけど、ベースとドラムって最初に録り終わっちゃうともうそれで終わっちゃうんですよ。なんだけどそこに更にもう一つこういう風に弾いてくれる?って弾き直してくれとか言うと「えー!何で弾き直さなくちゃいけないの」とか言うのが普通なんだけど、田村君は「また弾いて良いの!?」って感じで、すごい喜んじゃうの。
そうなんですね(笑)
石田:すごい面白いの彼は。「ちょっとここで一回弾いてくれる?」「良いよぅー!」とか言って。(笑)
黒沢:(笑)
石田:嬉々として弾きに。で、またそこから面白いプレイをするんだ。
私の予想では一番ノリノリなのは石田さんなのかなと思ってたんですが、ちょっと意外でした(笑)
石田:僕はもういつもどおり地味に暗~く。
黒沢:そんなことはないと思うけど。(笑)でもギタリストとして今回かなり凄かったよね。
石田:そうだうね、うん。
黒沢:長い付き合いで石田君がギタリストなのは知ってたんだけど、やっぱりどちらかと言うとプロデューサーだったりアレンジャーだったりっていう面を、僕はスタジオとかも遊びに行って見てるから。でも石田ショーキチっていうギタリストのギターがないと、やっぱりバンドサウンドにならないって、今回のアルバムで結果的にすごい大きいポイントになったっていう。スタジオではノリノリっていう言い方はあれだけど、ギタリスト石田ショーキチを随分、見れたのはすごい楽しかったしメンバーもそれは言ってましたね。
聴いてるとまずギターが耳にガーッて入ってきますよね。
石田:ほんとやかましいですよね。(笑)
いや、あれはすごいカッコいいですよ。(笑)それでは今回のレコーディングでその他何か楽しいエピソードとかあったら教えて下さい。
石田:田村君がねー、また田村君の話になるんだけど。(笑)
黒沢:(笑)
石田:ギターソロディレクターなんですよ。僕は自分の弾くギターソロとかって別にギターソロなんて一発芸なんで、バーン!と弾いて何か鳴ってりゃ良いじゃんぐらいに思うんですけど、田村君はベーシストなんだけどギターソロへの美学ってのがすごくあって。(笑)ギターソロを彼がディレクションするのがすごく面白かったですね。
どんな感じなんですか?
石田:僕が適当に引くと、「いや、ここはもっと中間をこうドラマチックに盛り上げて」とかいろいろ細かい指示が出るんですよ。そこから「そっかー」っていろいろ僕がフレーズ考えながら弾き直したりするんですけど、田村君がOK出したギターソロは確かにすごいカッコイイ。
黒沢:確かに良い。
石田:自分で適当に弾いたソロや二人で考えたソロはショボイんだよな。(笑)
黒沢:田村君が丁度スピッツとかでスタジオに来れない時に、一応その石田がプロデューサーなんだけど俺も外にいて、相談しながら入れて行くんだけど、やっぱりどうも二人ともこじんまりしちゃうんだよね。(笑)でも田村君が来て聴くと「これはちょっと熱さが足りない」とかって、「ちょっともういっぺんやるよー」みたいな感じで。
石田:(笑)
黒沢:俺も後ろで見て「あ、なるほどー」みたいな。僕は個人的にギターソロ然とする楽曲はあまり自分でも作ってないし、そういうアレンジメントってどっちかって言うと不得手なんですよ。だからそのギターソロの美学ってのは、今回田村君に非常に教わったと言うか。そう言った意味では田村君と石田君ってギターソロに関しての勘どころは一緒だよね。
石田:やっぱり80年代にメタルを通ってる人間は、あぁいうところがね。(笑)
MOTORWORKSの活動をすることによって自分の中で新たな発見というのはありましたか?
石田:逆の言葉になるけど、例えば今、言ったギターの話って僕はギタリスト然って実は思われていないところがあるじゃないですか、デビュー当時からずっとギターを持ってはいるものの、どちらかと言うとコンピューターとかサンプラーを叩いている方が多い人間と思われているだろうし。このバンドで石田がロックのギターを弾く人間なんだっていうことを認識してほしかったですし、田村君をすごいロックベーシストじゃんって認識してほしかったし、黒沢っていう人間をすごいロックシンガーだなと認識させたかったし、ホリちゃんも勿論だけど。そういう音にしたいなと思って録ってましたね、僕は。
90年代の悪い風潮でJ-POPって言葉が生まれてから、ロックっていう言葉が日本で出にくくなって、J-POPって言葉が何がイヤだって言うといろんなジャンルを全部含めてJ-POPって言ってしまうことがまず一つイヤだし、まず自分達の国の文化なのにまず「J」って付けて自分達を区別してるっていうのがおかしいと思うし。その中で僕らがロックとしてやろうと思ってることが例えば渋谷系って言葉もそうだけど(笑)、90年代の色メガネの中で歪んでいた部分があった気がして。僕らは純然たるロックのバンドとしてそういう音にしたかったし、そういう存在であるという事を再認識させたいなと僕は思ってましたね。
あぁーなるほどって思ってしまいました。黒沢さんはどうですか?
黒沢:新しい発見。
石田:ないよって言っても良いよ。(笑)
(一同笑)
黒沢:そうですね、作業してみてやっぱりバンドのメンバーだけで全てが出来るってのは、発見じゃなくて本当は当たり前のことなんだけど、実際、体験してみると結構これってすごいこと。当然、石田君はプロデュースもエンジニアリングもやればギターも弾くっていう、まぁそれだけ担っちゃってるところは大変なんだけど、あと曲も書き詞も書けて、全員、力を合わせてほんとに外部の力を借りなくてもとにかくレコーディングが出来る。僕からしたらもうちょっと年配の人とか40、50ぐらいの後10年、僕らよりキャリアの長い人達ってのはそれが当たり前なんだけど、僕らの世代でそれをやってる人達ってのは実はなかなかいないんですよ。世間から見たらそりゃプロデューサーはいるし、当たり前だろって言われるのはわかるんだけど、4人でとりあえずスタジオ入れときゃアルバム出来ちゃうみたいなっていうのをみんなが各自持ってるってのは改めてその中に入り込んで作業すると、やっぱりすごいんですよ。自画自賛なんですけど。(笑)
(一同笑)
今回のこのMOTORWORKSのアルバムはどんな人達に聴いてもらいたいと思いますか?世代とか。
石田:僕はあらゆる世代の人に聴いてほしいとは思いますが、特に聴いてほしいのはやっぱり自分と同世代の人かな。若い頃はよくCD買ってたけど、最近めっきり買わなくなっちゃってなんて言ってるような。いろんな時代感が入ってるレコードだと思うので、僕らの世代でツボって結構あると思うから、そういう人に聴いてもらって、あぁロックってやっぱ楽しいよねっていうのを思い出してほしいのはすごいありますね。
黒沢:そうですね、特にターゲットを決めてるとかっていうわけでもないですよね。欲を言えばほんとになんの前情報とかそういうことなく純粋にいろんな世代に聴いてもらいたいなと思いますよね。
10月からライブツアーが予定されてますが、どんなライブになる予定ですか?
石田:もともとは自分達の楽しみで始めたコピーバンドなので、ロックの楽しさっていうのを追求してやって来た、それが前面に出るステージにしたいなぁと思ってます。
黒沢:イベントなんですが、今まで何本かライブをやって、ほんと楽しいんですよね、自分が。(笑)
石田:自分がな。(笑)
黒沢:自分達が楽しいな、それはもう次10月、早くライブやりたいなとか思うんですけど、どういう風に見せて行くとかっていうより、まず自分が楽しいのはもうわかってるんで。(笑)
その楽しさをお客さんにもどうやって伝えるかっていうのは、ツアーをやってく間に固まっていくっていう感じになれば良いなと思うんですけどね。
あのー、やっぱり衣装はツナギなんですか。
黒沢:うーん、まだわかんないですけど。(笑)今のところ俺と田村君はツナギが良いなって。(笑)
石田:(笑)
石田さんはダメなんですか?
石田:いや、ダメじゃないです。最近、認められるようになって来ましたね。(笑)
あれはどうしてツナギだったんですか?
黒沢:最初はねプロモーションビデオの撮影の打ち合わせで衣装というかトラックとかが出てくるPVだったから、なんか衣装的なものって言って石田君がその時「シャレでツナギなんてのも良いかもなー」って。車ファンで家でツナギを着て作業をしたりとかしてる彼にとってはギャグだったんですよ。ツナギで全員出てくるなんてのは面白いかもなーなんて、俺と田村君は全員揃いの衣装でバンドやったことってないんですよね。
俺と田村君はもう目が輝いちゃって、「そのアイデアは良いよ!」「衣装ツナギにしよう!」って言って田村君と俺が盛り上がっちゃって、「どんなツナギが良いだろうねぇ」なんて言って、石田君はシャレのつもりだったのに、ツナギにしようぜってリハーサルスタジオで盛り上がって試着とかして。その意見に押されるように全員ツナギになってしまったんですけど。(笑)
石田さんは本当はツナギは・・・。
石田:だって僕にとってツナギは週末の作業着ですもん。普段はあれ着て車の下、潜ってますから。
じゃあ、普段着な感じで。
石田:何で作業着でステージ上がらなきゃいけないんだー!みたいな。(笑)
黒沢:田村君と俺と石田君の温度差がすごかったよね。(笑)
石田:すごかった、すごかった。(笑)しかもツナギ着てみんなで写真撮ってたら「不良っぽいよね」とか言ってて。(笑)
(一同爆笑)
黒沢:うれしかったですよねー。(笑)
石田:えー!?日本中の整備ストはみんな不良ですかー?みたいな。(笑)
黒沢:不良っぽくて良いな全員揃いでーなんて、俺はそうとう盛り上がって。(笑)田村君は知り合いのデザイナーさんに頼んでMOTORWORKSのツナギのパターンを考えて来たんだけどね。これでもし作ってもらえるんだったらなんて言って。(笑)
石田:ピンストライプの背広のスーツ素材を使ったツナギとか作ってもらっちゃって。(笑)
黒沢:石田、ギターを持ちながら「こんなつもりじゃなかったんだけどな、話が大げさになって来てるぞ」って。(笑)
石田:何で俺、作業服でギター持ってるんだろうー。(笑)
今、お揃いの服着てるバンドいないですよね。
黒沢:いないですね。誇らしげに言ってるのもあれですけど。(笑)
結構、ビックリしたんですよね、お揃いを着てるって。
石田:お揃いって言われても、そういう意味では違うんだよね。
黒沢:ツナギ繋がりってことで。
石田:みんな違うツナギを。
ツアーの時はその特製MOTORWORKSツナギなんですか?
黒沢:それはまだ決まってないですね。特製ではないですよ、ツナギはツナギなんで既製品でありますから。(笑)
ロゴとか入るのかなって思ったんですよ(笑)
黒沢:多分ロゴがもしあったとしたら、それは自分で付けたって解釈で。
石田:ハハハハ(笑)俺はここに付けてみたみたいな。(笑)
黒沢:そうそう、それもあくまでスタイリストの人とかがここがとかじゃなくて。
石田:売り物のステッカー胸に貼ってみたとか。(笑)
じゃあ、ライブで見た時は、あぁ、ここが本人が気に入ってるんだなって思って見ますね。(笑)それでは最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします。
石田:ありそうでなかった、日本人の解釈するところのロックのスタンダードってこういうものなんじゃないかっていう、僕らの世代から見たロックアルバムが出来たと思うんで、是非あらゆる世代の人に聴いてほしいですね。
黒沢:そうですね。アルバムとりあえず聴いて下さいって感じですね。
どうもありがとうございました。