EdBUS「twilight at dusk」インタビュー
EdBUSとはどんな意味ですか?
バンド名自体には意味はありません。その辺りはEdBUSのHPを見ると詳しく書いてあるのでどうぞ!!
そうですね、この意味合いは是非HPで(笑) え?それでいいの?と思いましたもん(笑) びっくりしました。では、バンド結成の経緯を教えて下さい。
高校二年生の時に、花沢と水野で知人を介して始めました。
楽器はいつ頃から、何から始めたんですか?
小学六年の時にクラシックギターでミスチルを弾くとこから始めました。
なるほど。EdBUSとして一番最初に作った曲って何ですか?完成した時どんな気持ちでしたか?
「ペンギン殺し」って曲です。どんな気持ちだったかは覚えてないな・・・
曲を作る時、どんな所に重点をおいてますか?
これはレシピをばらすようなことなんで教えられません。100万円!!
ではいつか100万円を持って現れます(笑) 曲を作っている過程で苦労する点、楽しい点はどんなところですか?
苦労する点は、頭で鳴ってるものを形にするということですね。楽しい点は、それが出来た時ですね。
歌詞はフィクションですか?それともノンフィクションですか?
今世紀最後のファンタジーです。
なるほど。そのファンタジーを奏でる上で、バンドと言う形態にはこだわりましたか?ソロで活動して行く気持ちはありませんでしたか?
ソロとバンドの境目をまだ体現していないのでそれは分かりませんね。
3ピースと言う形にこだわりはありますか?
結果的に3ピースになったというだけですね。
なるほど。今作の「twilight at dusk」はどんなコンセプトの元に作られましたか?
このアルバムに限った事じゃないけれど、今の時代に必然性のあるもの。既成の価値観にそっているという事じゃなくてさ。想像してみてほしいんですよ。
音楽は感じ方が千差万別ですからね。想像は大事です。
「The Last Time」の“怖がってないで声にしちゃいな 間違っていたってそれは素敵”“トンがっていないでここまでおいで 間違っていたって向こうの向こうへ”のフレーズにはやられましたが・・・(笑) 発言した後の事態を恐れて言葉をのんでしまう事ってありませんか?
花沢君は言ったあとでよく後悔するみたいですよ。
お気持ちお察しします(笑)「FISH INN」はとても意味深な楽曲に感じました。“俺達関係ないからね”に気持ちとは裏腹な孤独感が詰まっている気がするのですが・・・孤独だなぁと思う時はありますか?それはどんな時ですか?
まず、本来ポップミュージックっていうのは聴き手によっていくらでも解釈が変わるものだと思います。時代によっても、国によっても、よくも悪くも表情を変えていくものだな、と。孤独だなと思う時は、遊びに誘われなかった時です。誘ってね。
誘いましょう(笑)「トロメライ」の歌詞に出てくる“セロ”が印象的ですが、これはどんな時に出来た楽曲ですか?
オセロです。あの磁石って意味あるんですか??
磁石のついていないオセロもありますからね、大した意味はないかも?
ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉氏が鍵盤で参加している楽曲「The Last Time」と「イッツ・オーライト」がありますが、どんな経緯で一緒に演奏する事になったんですか?
2005年の夏に、うつみようこ&YOKOLOKO BANDと対バンさせてもらってきっかけが出来ました。
そうなんですか。この楽曲を聴いていると、EdBUSが描く楽曲に鍵盤の音色がプラスされると、更にEdBUSの良さが引き出されている気がしましたが、鍵盤を新たにメンバーとして向かい入れる事はお考えではないですか?
俺が弾く!!
ギター、鍵盤を交互に弾きながら唄う・・・まるでMUSEのようだ…(笑) メロディーのリフにこだわりがある様な気がしましたが、曲を作る上でリフを重要視してますか?
してます、いいこと言いますね!
とても印象的でした。リフって大事だなぁって改めて思いましたよ。「twilight at dusk」の中で完成するまでに一番時間を要した曲はどれですか?
うーん。。覚えてないです、すいません。
LIVEの事も少しお聞かせ下さい。LIVE中、歌詞がとんだりしませんか?
大体、毎回、飛びます。
(笑) 感極まってポロリと涙が出てしまった様な自分達のLIVEはありますか?
おっぱいがぽろりとなったことならあります。
(笑) LIVE中、一番テンションのあがる瞬間はどんな時ですか?
おっぱいがぽろりとなった瞬間。
(次の回答にも期待しながら…)観客に、実はもっとこうして欲しい!と言う願望はありますか?
おっぱいを・・・しつこいですね。
三段オチ、有難うございます(笑) LIVEの醍醐味を教えて下さい。
自粛中です。
今後、共演してみたいアーティストはおりますか?
だめです、今インリン・オブ・ジョイトイしか出てきません(笑)
楽しみにしてます(笑) 音楽では一番何を表現し、伝えて行きたいですか?
音楽は音楽でしかないんだって事です。綺麗な景色はそれを綺麗だと思う人の中にあるのと一緒です。
なるほど、深いですね。今後、挑戦してみたい事はありますか?
お菓子作り。
最近良く聴いている音楽は何ですか?
ロックンロールミュージック!
影響されたアーティストはおりますか?
たくさんおりますよ。ですが、その中からルー・リード、ニール・ヤング、ボブ・ディランの3つをあげておきます。
とってもいい渋味を持っている3アーティストですね。ロック界のカリスマですね。今まで聴いてきた音楽の中で、一番衝撃を受けた楽曲は何ですか?
なんだろうな・・・んー・・・んー・・・んー・・・
MO'SOME TONEBENDERの「HigH」を聴いた時にびっくりしたのを覚えてます。
なるほど。音楽以外の趣味を教えて下さい。
お酒を呑みます。
最近感動した事とかありますか?
民放のドラマの最終回を見て感動しました。ちなみに最終回しか見てません。
ある意味作者泣かせですねー(笑) では最後になりますが、ネオ・ウィングを見ているファンの皆様に向けてメッセージをお願いします。
ロックとは既成の価値観とは違う新しい概念を世の中に出していくってことです。そして、EdBUSの「twilight at dusk」は間違いなくそういうアルバムです。買って下さい、聴いて下さい。
ありがとうございました。
2006年10月中旬)
本当に"聴きやすい"音楽は"聴き流される"事はない。
"聴きやすい"音楽には弱点もあり、"聴き流されてしまう"事もある。耳に入って来ても心には留まらない・・・そんな音楽も少なくはない。が、EdBUSの描く音楽は"聴き流されてしまう、聴きやすい音楽"とは一味も二味も違う。耳に優しい音楽かと思いきや、実は激しくぶつかる感情、衝動が、一曲一曲に詰まっている。初めてEdBUSの楽曲を聴いた時に、とてもメロディアスな印象が一番最初に飛び込んで来た。それに加え、彼等が楽曲を作る上でとても重視しているであろう"リフ"、この二つが強く印象に残ったのである。この二つの組み合わせは、多くのアーティストが当たり前に重点をおいている部分でもあるかも知れない。が、その組み合わせを用いて心に留まる楽曲を作り上げるのは至難の業であり、作り手としても苦労する部分なはずだ。
実際、多くのアーティストと話をすると、リフに重きをおきたいが、一番苦難する部分でもある・・・と言う人が少なくはない。が、EdBUSはその組み合わせを難なくこなしているかの如く、全曲実にソウルフルで、心の中を掻きむしられる衝動に駆られるロック色満載の楽曲を作り上げてしまうのだ。
今回発売された「twilight at dusk」は、STUDIO盤とLIVE盤の二枚組である。LIVEを観た事が無い人も、きっとこのアルバムを耳にしたら彼等の音楽を肌でも感じてみたい・・・と思うだろう。平凡な日常から抜け出したい、未来への第一歩を踏み出す勇気が欲し・・・と思っている人には特に、このアルバムを聴いて欲しい。きっと背中を押してくれる楽曲に巡り会う事が出来るはずだから・・・。
PVで流れている様な曲調をイメージしてアルバムを聴くと、いい意味での裏切りが待っている。アルバム全曲をひとつのジャンルで括ってしまうには勿体無いバンドであり、実際に耳で、肌で、心で感じて欲しいと思えるアーティストだ。
プロフィール
2000年、当時高校生だった水野創太と花澤広敏を中心にEdBUSを結成。EdBUSとは、友人が「エドハリス」と書きなぐった文字が汚なすぎ、「リ」が濁点に見え「エドバス」と勘違いした事を気づかずバンド名として拝借。
全てはここからこのバンドの勘違い人生のスタートを切る事になる。
その後、Dr.が家庭の事情を理由に脱退、現メンバーの丸山亮平が加入。
時は流れ2004年になり、それまでユルかったバンド活動をなぜか本格的に始動する事を決意し2004年、年末にレコーディングに入る。
2005年3月、初音源mini album「Choose to Go」を発表。
リリース後は初の地方都市ツアー、下北沢GARAGEでのワンマンライブを成功させる。
都内ライブハウスを中心に精力的に活動しているライブバンドである。